【鶴見橋】シャトー


ここ鶴見橋商店街は同じく大阪の天神橋商店街ができるまでは
日本で一番全長が長い商店街だった。
商店街ができた当時近くには繊維工場があり、
そこで働く人たちを相手にしてきた食品・生活品を扱う店や
飲食店が多数軒を連ねている。
最盛期に比べれば店舗数も減り買い物客の数は減ったが、今でもなかなか多くの人が行き来している。

その商店街の入口のあたりにある喫茶店がシャトーだ。

茶店が最も多い都道府県は大阪だという話を誰かとすると
一番多いのは愛知県だと思っていた、ということをしばしば耳にする。


確かに名古屋圏の喫茶店の具合と言ったら、三歩歩けば喫茶店にあたるといった感じで
モーニングセットがすごい、という話とともによく口の端に上る話題だ。
それでも喫茶店の数でいえば大阪の方が多いのだ。

名古屋の純喫茶と大阪の純喫茶にお邪魔してみて感じることがある。
それは喫茶店の使われ方の差、だ。


名古屋の人々は喫茶店で食事をすることが多く、
単なる喫茶(=お茶を楽しむ)の領域を超えて
ファミレスのような一つの食事どころになっているケースも多い。
(その路線で多くのファンを獲得しているのがコメダ珈琲


対して大阪では買い物の途中に、あるいは近所の人とのおしゃべりのために
といった理由で喫茶店が使われているようだ。


丁度この日もそんな場面に出くわした。
常連さんと店のママさんが楽しそうに話しているところだったが
初めて訪れた客にも温かく接してくれた。


茶店というと敷居が高く感じる人もいると思う。
だけどそんな人にこそ、喫茶店が温かく楽しい社交の場として機能していることを知ってほしい。




純喫茶保存協会・オフィシャルtwitterアカウント

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