【戸山】メルヘン
意外と知られていない話ですが、新宿区の「大久保」という地名の由来は
ここ早稲田にあります。
今や韓流ファンの聖地となった新大久保のおかげで「大久保」
という地名は一気に全国区となりました。
「大きな窪み」を意味する窪地は大久保ではなく早稲田の地にあるのです。
元々「大久保」と呼ばれる場所は新宿以北のかなり広いエリアでしたが
明治28年に甲武鉄道(中央線の前身)が駅を造るにあたり
大久保の名を冠しました。
現在の大久保駅はかつて大久保村と呼ばれていた範囲のうちではかなり端っこにあります。
高田馬場〜早稲田あたりの窪地には1960年代から戸山住宅と呼ばれる文化住宅が築かれました。
現在は高齢化が危惧されているこの地域一帯が「大きなくぼみ」
すなわち「大久保」と呼ばれていたのです。
神田川に削り取られた地形のため海抜が低い地域がずっと続いています。
雨が降った後の戸山公園(東側)の水はけの悪さはこのあたりでは有名です。
それはかつてここが川底に近い窪地だったころの名残でもあります。
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