【神宮丸太町】リバーバンク


鴨川はなぜ美しいのか。



川沿いにあるのは病院や役所などの公共施設が多いため
無計画な再開発などから逃れてきました。

河原町通り「荒神口」という信号を鴨川の方へすこし入ると
そこには1959年創業の喫茶店・リバーバンクさんがあります。


リバーバンクの目と鼻の先にある荒神橋が架橋されたのは大正3年のこと。
河原町通りを挟んでリバーバンクとは反対側に護浄院というお寺があり
そこ祀られている「三宝荒神」という神様の名前から
荒神橋という名が付けられました。

かつて鴨川の東岸は公家が多く住まう地域でした。
仏教が興隆したころには鴨川をわたり荒神様へのお参りがはやりました。



橋にかぎらず地名の由来をただすと神様にたどり着くことがよくあります。

広島の喫茶店パール(以前の記事みてね)のすぐ近くにも「荒神橋」という橋があります。
こちらも近くにある松原山浄光寺というお寺に
荒神様が祀られていることから名づけられました。

ちなみにこの広島荒神橋は現代に7つだけのこった被爆橋梁(原爆の放射能をあびた橋)の一つです。
橋幅約20メートルの大橋で今でも多くの人々が使用する現役の橋です。
路面電車が通過してもびくともしないところをみると相当堅固に造られていたのでしょう。




京都の荒神橋はそれよりも小ぶりですが、
東岸の京大医学部のあたりから、御所や図書館や府立病院がある西岸にいきたいとき、

北側にある加茂大橋や南側にある丸田町橋まで迂回するよりも
この荒神橋を使うとずっと短時間で鴨川を渡れるため
近隣の人々には重宝されています。
小さな橋にもかかわらず日中の人通りはたえません。


そんな日常の景色も、リバーバンクさんの窓際の席からは眺めることができます。











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