【宇都宮】ブラジルコーヒーショップBC 駅前店


JR宇都宮駅の西口を出てすぐ視界に入る喫茶店です。

以前は西口にもう1軒良い喫茶店があったのですが2010年の夏頃に閉店してしまいました。
都市部にも郊外にも押し寄せる喫茶店閉店の波。
残念な限りです。


駅前にもかかわらず店内は広くてゆったりとしています。
食事のメニューも豊富にありますので出発前の時間調整にも便利です。
個人的にはJR宇都宮駅ビルに入っている飲食店に行くよりもこういう店で
雑誌を読みながら時間を待つ方が好きです。
そしてそれを許す雰囲気がこのお店にはあります。
※東京駅の飲食店街などはそんなゆとりを与えてくれないですよね。

ちなみにこちらのブラジルコーヒーショップBSさんは
一応チェーン店で他にも宇都宮付近に数軒あります。
豆の種類も豊富でこの日は貴重な「モカ」をいただきました。




なぜモカが貴重かというと2008年の春にエチオピアから輸入されたモカから
基準値を大幅に超える農薬が検出されて以来輸入が事実上ストップしてしまっているからです。
日本国内で消費されるモカはこれまでその大半がエチオピア産だったため輸入量は激減しました。
それに伴い日本の喫茶店モカが提供されることが少なくなりました。
よく喫茶店に行く方はメニューの「モカ」に×印がついていたり
メニューにあるモカを注文しても断られた経験があるかと思います。
それが、これです。

モカの農薬はそう簡単に浄化されるものではないようで
むしろ新しい苗木が育つのを待つ方が早いそうです。
それでも20年近くはかかってしまうそうです。

モカを飲める喫茶店はかなり珍しくなってしまいましたが
今でもモカを提供してくれる喫茶店はいくつかあります。
そうしたお店ではエチオピア以外の産地の豆を使ったモカを飲ませてくれています。


宇都宮はJRの駅と東武宇都宮の駅が1.6kmほど離れており、
JRの方よりもむしろ東武宇都宮の方がにぎわっています。
JRの駅と東武の駅をつなぐ大通りにも何軒か喫茶店がありました。
その場所にしかない店、用がなければ一生行かないままで終わってしまう街。
地方都市はそんな魅力に溢れています。