【伊豆急下田】邪宗門

【「邪宗門」特集 -#004-】

茶店・「邪宗門」は各地にありますが
邪宗門』という名前が最も似合う街はここ下田ではないでしょうか。



邪宗」とは従来の体制を乱す教えという意味で
キリスト教をはじめいろいろなグループに対して使われます。

正統に対する異端的な敵対集団、という意味です。

※支配者からすれば自分が正しく、敵対する者は邪悪である!
ということになるため「邪」という字を使っていますが
別に邪悪なわけではありません。
あくまで「敵対するグループ」という程度の意味です。






幕末、長く鎖国していた日本を開国させにペリーがやってきました。
彼の働きかけにより結ばれた日米和親条約では
下田がアメリカのために開港されることが決まりました。

そのため下田は日本国のその他の地域よりも早く
異国情緒に触れることになりました。

当時の日本からすればペリー・黒船こそが
邪宗」だったのではないでしょうか。
徳川300年の太平の眠りを覚ます蒸気船に乗り
日本の扉を開けにきました。




一方で下田の土蔵などにみられるなまこ壁建築は
邪宗門のかもし出す雰囲気にぴったり合っているように感じます。
なまこ壁からは異国の香りがしますが
実は日本の伝統的な防火防水技術です。














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