【室蘭】すずや

室蘭に行ってきました。

旅の目的はいくつかありましたが、そのうちの一つはこちらのすずやさんに行くこと。
店構えからして純喫茶という形容がふさわしい貫禄だ。

店頭にある昔ながらのショーケースや、そこに陳列されている食品サンプルの数々。
一目見てグッときてしまう。
もうそれだけでこのお店が名店だということを担保してくれているようなものだ。

近くにいらした室蘭出身のタクシーの運転手さんいわく「俺がガキん頃からあるよお」とのこと。

店内に歩を進めると入口から想像するよりもずっと広々としている。
ちょっとした応接室のような雰囲気さえある。
その雰囲気を作るのに一役買っているのは煌くシャンデリアだ。

ちょうど訪れた日も地元のマダム方4〜5名が談笑していらっしゃった。
純喫茶の貫禄を備えつつも、地元の方々に愛されているすずやさん。
最高ではないか。

聞けば創業は60年ほど前。貫禄があるのもうなずけるわけだ。
人間でいえば定年退職の歳ではないか。
純喫茶といえば操業35〜40年くらいのお店が多い。
その理由は喫茶店ブームといわれるものが1970年代に興ったからだ。

いろいろな喫茶店を訪れていると
創業30〜40年のお店にはしばしば出会えるが(それでも驚異的な長さではあります)
創業50年となるとガクっと遭遇率が下がる。
そこには経営の後継者問題だとか、建造物の強度の問題だとかがあるわけだが
創業60年超えとなるとかなりのレア・ケェスだ。

室蘭にはそう頻繁には訪れることができないが、
これからもずっと在り続けてほしいと心から希求する。


さて注文したのはパフェーだ。
というのも小腹が減っていたのとすずやさんは甘味がおいしいという事前情報を得ていたのだ。
注文を受けてからマスターとママさんの連携で供されるパフェーは、やはり美味しい。
近所にこんな素晴らしい甘味処があったら二日に一回は通ってしまいそうだ。
メニューにあるかわいらしいデザインの絵もどこか懐かしく、心を掴まれる。


室蘭に来た時は、必ずまたお邪魔します。




純喫茶保存協会・オフィシャルtwitterアカウント

https://twitter.com/junkisser

宜しくお願いします。










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